免疫グロブリン静注療法(IVIg)
免疫グロブリン静注療法(IVIg)
免疫グロブリンとは、いわゆる「抗体」の役割を持つタンパク質の総称です。この治療法は、重症筋無力症が増悪しつつある場合に有効な治療法で、5日間連続で点滴するのが一般的です。急性増悪に対する効果は、血液浄化療法(次ページ)と同程度です。効果があらわれるのがやや遅いものの、血液浄化療法よりも体への負担が少ないため、子どもや高齢者、全身に重い合併症のある患者さんにも使いやすい治療法です。一部のIVIgはMGに対しては使用できません。
小児
IVIgは、成人の重症筋無力症に準じて個々に判断して行われます。IVIgは血液浄化療法(次ページ)と比べて特別な装置を必要とせず、体への負担が少ないため、幼児や小児にも使用しやすい治療法です。IVIgは小児の重症筋無力症に対する用法及び用量は未承認となります。
参考文献
- 日本神経学会監修 重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン