どんな症状があらわれるの?
どんな症状があらわれるの?
小児の重症筋無力症には、目の症状だけの「眼
筋
型」と全身にも症状があらわれる「全身型」、そして「潜在性全身型」があります。「潜
在
性
全身型」では、症状は目だけにあらわれますが、検査をすると筋肉が疲労を起こしやすいことがわかります。
全身型では、目・口・肺の周りの筋肉、腕・腰・足の筋肉などの力が弱くなることで、さまざまな症状があらわれます。
目の症状
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まぶたが下がって開かない(眼 瞼 下 垂 )
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左右の焦点が合わない(斜 視 )
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物が二重に見える(複 視 )
全身の症状
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しゃべりにくい、鼻声になる(構 音 障 害 )
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かたい食べ物が噛 めない、ものが飲みこみにくい(嚥 下 障 害 )
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呼吸が苦しい、呼吸しづらい
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手足の筋力が低下する、力が入らない
クリーゼの症状に注意しましょう。
全身型重症筋無力症では、急に症状が悪化し、呼吸ができなくなる「クリーゼ」と呼ばれる状態になることがあります。
「クリーゼ」になる前に起こる症状がいくつかありますので、以下の症状のいずれかがみられた場合は、すぐに担当医師または緊急時に受診可能な医療機関に連絡しましょう。お子さんには、周りの大人にすぐに知らせるよう指導しておくとよいでしょう。
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クリーゼになる前に起こる症状
- 普段よりも息をするのが苦しい
- つばが飲みこめず、口からあふれる
- 痰 がたまって喉 がゴロゴロする など
こんな症状に気づいたら、周りの人(大人、お友達)にすぐ知らせましょう。
周りの大人にすぐに担当医師または医療機関や119番に連絡するようにお願いしましょう。
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クリーゼになったら
- 急に筋肉の力が弱くなる
- 息ができないほど苦しい
- 入院してさまざまな治療を受けます
- のどにある空気の通り道に管 を入れて、機械の力を使って息ができるようにすることもあります(人工呼吸器と言います)
Point
- お子さんには、「いつもと違う」と感じたら、すぐに周りの人(大人、お友達)に知らせるよう指導しておくとよいでしょう。