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監修: 脳神経内科 千葉 川口直樹 先生
  1. MG Source
  2. 重症筋無力症とうまく付き合う
  3. 日常生活の工夫

日常生活の工夫

日常生活の工夫

調子の良い時には普段通りの生活で構いませんが、つらい時や疲労がたまっているときには、無理をせずに以下のような工夫をしてみましょう。

疲れをためない

疲れをためないように心掛け、その上で、担当医の指示に従って、適切な服薬などの治療を行うことが大切です。
治療によって体調が回復してくれば、できることも増えてきて、行動範囲も広がっていきます。あせらずに治療を続けていきましょう。

お出かけ・買い物

外出先では、リュックサックやショルダーバッグ、ウエストポーチなど、手荷物をできるだけ持たなくてすむような工夫をしたり、目の負担を軽減するために帽子やサングラスを着用するなど、からだへの負担を軽くしましょう。買い物や行楽なども、宅配サービスなど自分にあった方法を活用し、休憩をとりながら、まわりの方々にも助けてもらって楽しみましょう。また、感染症などが流行する季節は、マスクの着用や、手洗い・うがいなどの予防も大切です。

食事・調理の準備

食材を選ぶ

噛む力・飲み込む力が弱まり、口が大きく開かなかったり、あごもすぐに疲れてしまう場合は、調理の仕方を工夫しましょう。歯がない方でも食べられそうな大きさ・硬さをイメージすると良いかもしれません。

食べやすく調理する

野菜の場合、トマトやナス、キュウリのようなものも皮をむいたり、細かく刻むと食べやすくなります。ペースト状や、トロミのついた料理が飲みこみを助けます。根菜類なども一口サイズに切り、魚や肉なども柔らかく煮込むとよいでしょう。

道具や食器を工夫する

キッチンでよく使う物は腕を上げなくて良い場所に配置したり、使っている調理器具や食器を工夫すると疲れが軽減できます。例えば、食器や調理器具は、軽いもの、軽い力で使えるものを選びます。

生活・動作

手脚や体幹の筋肉に力が入りにくくなるため、同じ姿勢を保ったり、物を持ち上げたりする動作が難しくなることがありますが、工夫すれば色々なことが可能になります。例えば、背もたれとひじ掛けのある回転椅子を使ったり、布団ではなくベッドで寝起きするなど、体の負担を軽くし、 疲れにくくする工夫をするとよいでしょう。

身だしなみ

洋服はかぶりものよりも前開きボタンのものや肩回りのゆったりした上着が脱ぎ着しやすいでしょう。
髪をとかすために腕をあげたり、ドライヤーを使ったりする動作は特に大変だと思いますが、ハンズフリーにできるドライヤースタンドなど、便利なグッズもあります。

ヘルプマークをつけよう

ヘルプマークは、外見からわからなくても病気や障害などがあり援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に知らせることで、援助を得やすくなるように作成されたマークで、2017年7月にJIS(案内用図記号)に追加され全国共通マークとなりました。さまざまな都道府県や市町村の窓口で配布されています。
https://helpmark.info/#i-11

参考文献

  • 東京都福祉保健局 障害者施策推進部. ヘルプマークリーフレット:東京都