重症筋無力症とは
重症筋無力症とは
重症筋無力症は、神経と筋肉のつなぎ目でおこる異常のため、動作の初めには力が入ってもその筋力を保てなくなる病気です。力が初めから入らなくなることもあります。症状が眼やまぶたにとどまる人もいれば、体の様々な部位に力を入れた状態を保ちづらくなる、また、疲れやすくなるなどの症状があります。昨日は元気でも今日は活動が難しくなる、朝は元気でも夕方以降に活動が難しくなるといったように、症状の波があり、個人差が大きいことも特徴です。
重症筋無力症の英語表記の頭文字からMG(エムジー)と略して呼ぶこともあります。厚生労働省から指定難病に指定されています。
- 眼瞼下垂・複視
- 目を使うとまぶたが下がってくる
- 物が二重に見える
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- 四肢・体幹筋力低下
- 両腕や両脚、手指の力を保てない
- 頭や背中の重さを支えていられない
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- 嚥下障害・
咀しゃく障害- 食事の時に顎が疲れてしまう
- 食べ物を噛みづらい
- むせやすくなる
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- 構音障害
- 話すほどに不明瞭な鼻声になり、ろれつがまわらなくなる
- 声量を保てない
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参考文献
- 重症筋無力症診療ガイドライン」作成委員会編.重症筋無力症診療ガイドライン. 東京: 南江堂;