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監修: 脳神経内科 千葉 川口直樹 先生
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  2. 重症筋無力症の治療について
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抗コリンエステラーゼ薬(飲み薬)

抗コリンエステラーゼ薬(飲み薬)

多くの重症筋無力症患者さんに使われるのが、「抗コリンエステラーゼ薬」です。眼の症状、脱力、疲れやすさなどの症状の軽減を目的とした飲み薬で、効き目は速やかにあらわれます。ただし、抗コリンエステラーゼ薬はあくまで症状を一時的に抑える対症療法で、効果が期待できるのは比較的軽い症状に限られます。起こりうる副作用として、腹痛、下痢、吐き気・嘔吐、よだれ、けいれんがあるほか、飲み過ぎるとクリーゼをひき起こす可能性もあり、注意が必要です。ご自身の判断で使用量を変えたりせず、担当医と相談してください。

アセチルコリンを分解する酵素の働きを抑え、アセチルコリンが長く働けるようにするのが抗コリンエステラーゼ薬です。

参考文献

  • 重症筋無力症診療ガイドライン」作成委員会編.重症筋無力症診療ガイドライン.東京:南江堂;