抗コリンエステラーゼ薬
抗コリンエステラーゼ薬
眼の症状、脱力、疲れやすさなどの症状の軽減を目的とした飲み薬で、効き目は速やかにあらわれます。ただし、抗コリンエステラーゼ薬はあくまで症状を一時的に抑える対症療法で、効果が期待できるのは比較的軽い症状に限られます。おこりうる副作用として、腹痛、下痢、吐き気・嘔吐、よだれ、けいれんがあるほか、飲み過ぎるとクリーゼを引き起こす可能性もあり、注意が必要です。ご自身の判断で使用量を変えたりせず、担当医と相談してください。
小児
小児の眼筋型重症筋無力症では、抗コリンエステラーゼ薬が最初に選択されることが多いです。しかし、上記と同じ理由で漫然と使用することは避けるべきとされています。
- アセチルコリン(ACh)を分解する酵素の働きを抑え、アセチルコリンが長く働けるようにするのが抗コリンエステラーゼ薬です。
- ACh(アセチルコリン)
脳からの命令を筋肉へ伝える物質
- AChR(アセチルコリン受容体)
筋肉側でアセチルコリンを受け取る
- 抗AChR抗体(抗アセチルコリン受容体抗体)
アセチルコリン受容体にくっつく自己抗体
参考文献
- 日本神経学会監修 重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン