胎児性Fc受容体(FcRn)阻害薬
胎児性Fc受容体(FcRn)阻害薬
重症筋無力症患者さんでは、自己抗体を含むIgG抗体がFcRnによってリサイクル(再利用)され、その血中濃度が保たれています。FcRn阻害薬は、IgG抗体がFcRnに結合するのを防ぎ、自己抗体を含むIgG抗体の血中濃度を下げる薬です。IgGは体内に入ってきた病原体などから体を守るために働く抗体ですが、FcRn阻害薬を投与するとIgG抗体の血中濃度も下がるため、感染症に注意する必要があります。
小児
FcRn阻害薬は、小児の重症筋無力症に対しては使用できません。
- 自己抗体を含むIgG抗体の血中濃度を下げます。
参考文献
- Vaccaro C, et al. Nat Biotechnol. ;23(10):1283–1288.
- Ward ES, et al. Trends Pharmacol Sci. ;39(10):892-904.